名門大学のユダヤ人初の古典教授コールマンは、ある日の講義中に発言した人種差別発言ともとれる一言によって辞職に追い込まれてしまった。不幸は重なりショックを受けた妻も亡くなってしまった。失意の中世捨て人同然の暮らしをするコールマンは、森の中に住む作家ザッカーマンと知り合い友情を深める。そんなある日彼はフォーニアという女性と出会い、恋に落ちるのであった・・・

出演: アンソニー・ホプキンス、ニコール・キッドマン、ゲイリー・シニーズ、エド・ハリス

公式HP→http://www.white-crow.jp/

不本意ながら大学を辞めさせられたコールマン・シルクにアンソニー・ホプキンス。
謎多き美しき女性ファーニア・ファーリーにニコール・キッドマン。
人里離れた森の中に住む作家ネイサン・ザッカーマンにゲイリー・シニーズ。

人種問題の複雑さを背景に、現在と若き日のコールマンの恋を中心に話は進む。
なんで過去の話を入れるのだろうって思ってたのだが、これが重要で、コールマンには妻にも言えなかった最大の秘密があるのだが、その秘密を作らざる得なかった理由が語られるのである。

ニコール・キッドマンは今年何本目の映画でしょうか?今年1番観かけているかもしれん。過去に悲しみを持つ気だるい感じがする女性役なのだが、何はともあれ相変わらず美しい彼女であった。

もちろんアンソニー・ホプキンスも見事な演技力で、老いらくの最後の恋を演じてたのだが、「羊たちの沈黙」のレクター博士役のイメージが強すぎて笑顔に裏がありそうでおかしかった。

もう少し二人の内面的な繋がりを緻密に描いて欲しかったのと、ザッカーマンとの絡みを増やして男同士の友情の話をもりこませて欲しかったてのが個人的な希望。
ラブ・ストーリーではなく、ヒューマン・ドラマとしての味付けをもっと濃くして欲しかったってのもこの際だから付け加えておく。
せっかくだからエド・ハリスの出番ももうちょっと増やして欲しかったなぁ。

注文ばっかしだなぁ。。。

好みが分かれると思うが、個人的には今年の上位に入るぐらい良かった。
確かにラストは爽快とは言えないのだが、これで良かったと思わせる感じであった。

そして珍しく『白いカラス』という邦題が気にいった。観終わった後に、あぁなるほどって思わせる中々いい邦題と思う。

 

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