世界的指揮者のピエール・モランジュは母の葬儀のため帰郷。その夜、少年時代の友人ペピノが訪ねてきた。彼はモランジュに一冊の日記を手渡す。それは彼らが暮らしていた“池の底”という寄宿舎の音楽教師クレマン・マチューの形見であった・・・

出演:ジェラール・ジュニョ、ジャン=バティスト・モニエ

熱血音楽教師クレマン・マチューにジェラール・ジュニョ
才能を秘めた問題児ピエール・モランジュにジャン=バティスト・モニエ

公式HP http://www.herald.co.jp/official/chorus/

今や世界的に有名になった指揮者が、遺品である日記を読み返し、少年時代を回想するというのがこの映画の主な流れである。で日記を書いたのはマチュー先生なので彼の目線で物語は推移していく。

学園ドラマに不可欠な熱血教師、問題児、そして敵対する校長先生とほぼ完璧な布陣です。それなので物語はかなりありがちな方向に進んでいくというまさにお決まり映画。さすが"文部科学省特別選定映画"だけの事はある。だが何か足りないと思ったのだが、それはライバルの存在であろう。"宿敵"と書いて"とも"と読むライバルの存在はこういう学園ドラマにはかかせない存在なのだと再認識。ヒロインの存在もなかったのも寂しかったかも。どうせならもう王道でいっても良かったんじゃないかなって思ってしまた。こんな事いっていると明るい学園ドラマと感じるかもしれないが、映画自体の内容は若干暗めである。数年前に「ミュージック・オブ・ハート」という同じような音楽映画があったのだが、これを明とするなら、『コーラス』は暗の映画。言い過ぎかな・・・

ネタばれというほどでもないので書いてしまうが、声の質によってソプラノやバスやアルトに分けられるテストがあったのだが、歌が下手だからという理由で譜面台にされた男の子がいた。あれはどうなんでしょう?虐めととらえられても仕方がないんでは?文部科学省特別選定映画なのに、この辺は見逃しですかい?まぁカットされても嫌だが。。

最後に一波乱あるのだが、その出来事にして関して救われない気持ちになったのは自分だけではないはずだ。妙に現実ぽさを残しているのが中途半端でいただけない。まぁ観る人によったらあれで良いのかもしれないが個人的には×。

総評としては音楽系の映画は音響の整った映画館で観るに越した事ないので映画館で観ても後悔はしないであろう。

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